加速器質量分析装置


 地球に降りそそぐ高エネルギー宇宙線と大気との相互作用で作られる放射性炭素(14C)。生成後すぐに酸化され、二酸化炭素として大気や海洋そして生命を含む物質循環のながれに乗って地球表層環境中に分散します。その後、長い年月を経て窒素へと崩壊していく放射性元素であるため、いわばそれは「時計をもった炭素」として環境中に広がります。この分析を微量かつ高精度で行える装置が「加速器質量分析装置(Accelerator Mass Spectrometry: AMS)」です。2013年春、大気海洋研究所に導入、稼働開始しました。

イオン源。
グラファイト化した試料をここにセットする(最大40試料)。分析ターゲットは、イオン化され、加速器に導入される。

加速器の高エネルギー側分析系および最終検出器。
加速部で加速されたビームは電磁石で質量ごとに分けられる。12Cと13Cはファラデーカッ プで電流値として測定され、14Cは最終検出器でひとつずつカウントされる。

加速器の加速部。
ここでビームは加速される。

運転制御室。
装置の操作をここで行う。


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