International MoMAR Implementation Workshop

神戸大学 島伸和

私の主観的なレポートです.少なくともアブストラクト集は、InterRIDGEのホームページ http://interridge.org/で公表されるとおもいます.会議の写真は、

http://195.37.14.189/public_html/Downloads_junction.html#photos

ですでに公表されています.正式なレポートはでるかどうかはわかりません)MoMAR(大西洋中央海嶺、アゾレスの南の海域)簡単なレビューのあとRegional scale problems、Lucky Strike(セグメント中央にある熱水系)、Rainbow(セグメントエンドにある熱水系で、Ultramaficな上にある)の3つのグループで今後について話し合いました.Regional scale problemsは、特に計画がないので、一般論に終始して具体的な計画を作成するのが目標であったが、結局観測方法の羅列に終わったという印象です.逆に、2つのサイトでは、すでに個々の計画や提案があってそれぞれ披露という面が強かったです.別の見方をすると、ヨーロッパグループは、いろんなプログラムと絡めながら、すでに予定されている航海やプロポーザルがすでに出されている計画が結構あり、横の連絡を密にして少しでも魅力的にしたいという感じで実務的な話をしていました.これに対しUS側は、USのRIDGE2000では、3つのサイト(Lau、EPR 8 - 11°N、Endeavour)に集中的総合調査すると決めているため、これまで大西洋には手が出せずにいるが、4つ目のサイトとして、ヨーロッパとの連合でまとまった計画で予算化したい思惑が見え隠れしていました.特に、ウッズホールのグループが積極的でしたが、ヨーロッパグループをうまく巻き込むということには成功していませんでした.これをUSのNOAAのグループは、ハイドロフォンアレイによる長期地震観測ですでに実績もあり、ウッズホールのグループの動きに対して冷めた目でみているようでした.結局まとめとして、MoMAR海域調査で密な連絡ができるようなCommitteeを作ることになり、お互いの情報をできるだけ共有するということをやることになりました.

違った面では、環境保護という面でMoMARの熱水循環系で特にサンプリングに規制をかける動きがすでにあって(The Rainbow Vent Field規制案がすでに出されている

http://www.ngo.grida.no/wwfneap/Publication/subm.htm#Osparicgmpa2005

を参照)、危機感をつのられていました.特に、Scientistsの意見がきっちりと入っていなく、相手側にとってもScientists側の窓口もはっきりしないので、行動を起こすべきとの認識が強くだされました.具体的には、InterRIDGEにその窓口になること、また、科学的目的では自由度を確保するために、Code of Conduct(行動規範)を作ってScientistsが主体性をもって対応することが提案され参加者の合意となりました.これは、InterRidge Steering Committee

meetingでも議題となりました。