Ridge Theoretical Institute 2006 "Mantle to Microbe"

Village at Mammoth, Mammoth Lake CA. June 26, 2006-June 30, 2006


Interridge-Jの,特に若手の皆さま

北大研究員の山崎 徹と申します.
私は昨年,Mammoth Lakeで開催されたTheoretical InstituteにR2Kから旅費の支
援を受け,参加して参りました.その様子について,機を逸して本MLで私からは
報告ができませんでしたので,この機会に標記シンポジウムの宣伝のお手伝いを
させて頂きたいと思います.


昨年Mammoth Lakeで開催されたTheoretical Instituteでは,丸2日のレクチャー
&議論と1日の巡検があり,レクチャーの日にはポスター発表がありました.ポス
ターセッション,レクチャーやその際の議論ももちろん有意義なものでしたが,
ポスドク参加者の感想としてここではそれ以外の点について是非紹介させていた
だきたいと思います.

まず,宿泊に際して,事務局にお願いした部屋割りで海外の参加者と部屋をシェ
アしたため,自動的に米国人のルームメイトと交流する機会をもつことができま
した (現地で主催者の一人に伺ったところ,少なくとも私の部屋割りに際しては,
専門を考慮して”知り合いになったら良さそうな”組み合わせにして頂けたとの
ことでした).
次に,この時は昼食時間が意図的に長く設定されており”昼食外交 (?)”が推奨
されました.なんとなくその場の数人で固まって取る昼食 (や朝食)のなかで自
己紹介や研究紹介その他の雑談をし,同年代を含めた知り合いが何人もできまし
た.
夕食は各自でとのことでしたので,国外研究者の友人やこの会で初めて会った同
年代の研究者などと近くのレストランに出かけ,その際には研究の事だけでなく,
日々の生活の事や趣味の話など,酒を飲みながら色々な話をすることができ,大
変刺激的な日々を送ることができました.確かワールドカップ期間中で,サッカ
ーの話で盛り上がったのを憶えています.

私の場合,参加者に何人かshipmateがいたため,その人たちを通じて次々と人や
自分を紹介してもらうことができ,また夕食の相手にも不自由しなかったので正
直助かりました.国際調査船の乗船経験のある方であれば,船内での雰囲気に似
ていると言えば分かって頂けると思います.また,そういった経験がこれまでに
なく,今後視野に入れている方には,雰囲気を味わい,知りあいを作る良い機会
だと思います.物怖じせずに会話の輪に加わっていけば,次々に加わって来る新
しい人に次々紹介されてどんどん知りあいが増えていくことと思います.

私はAGU等の国際学会でも,(日本人) たった一人で欧米各国のセッション参加
者と食事や飲み会に行ったりする機会がそれまでなかったので,コミュニティの
一員としてそういった場を経験できたのが有意義な経験でした.今回は日本から
の参加者も多いようなので,日本人同士で固まらずに,一人でも積極的に小規模
なグループに加わっていった方が得られるものは大きいでしょう.米国は時差が
きついので,眠い中でも英語についていく&発言するだけの気合い・ガッツは必
要だと思いますが.

なんにせよ,自分にとってプラスになる刺激を受けることができると思いますの
で,このようなチャンスを逃さず,ぜひ申し込みをされることをお勧めします.
以上,宣伝・参考になったかは分かりませんが,昨年参加させて頂いた恩返しと
いうことで,感想を述べさせて頂きました.


山崎 徹
北海道大学大学院理学研究院 研究員
(地球システム科学分野)