勉強会「海嶺系における集中的な地球物理学・地質学的観測研究」

日時: 2005年8月4、5日

場所: 文科省共済箱根宿泊所 強羅静雲荘

出席者:島伸和、沖野郷子、野木義史、原田靖、熊谷英憲、鈴木勝彦、佐藤利典、佐藤暢、松野哲男、浅田美穂

1.最近の中央海嶺研究(地物・地質・岩石)のレビュー

・広域的なプレート運動   野木、原田

・海上地球物理調査(海底地形、重力異常、地磁気異常)   沖野

・地震波速度構造   佐藤利典

・電気伝導度構造(浅部+深部)の観点から. 島

・岩石 佐藤暢

・同位体 熊谷

・海嶺とホットスポット 松野

2.白鳳丸航海提案への議論

何が面白いか?

・拡大速度以外のパラメタで海嶺の物理的・化学的構造がどう変わるかをおさえる

・温度と水がパラメタとして議論にあがったがたぶん水のほうが効きそう

そのためにターゲットはどこか

・拡大速度が同じふたつのセグメントであきらかに他のパラメタが異なりそうなところ

・比較的長いトランスフォームオフセットのあるふたつの隣接するセグメント

(拡大速度はほぼ同じだろう)で、片側にホットスポットのあるところ

・具体的候補はSWIR30-35°-Marion、Pacific-Antarcticの一番西のあたり(ここは調査不足でよくわからない)

・各候補点について各自専門分野の立場で調査し、メールで相談して8月中にサイトは決める。

観測戦略としては

・2年間で1レグ=1ヶ月づつ。

・最初の年は2つのセグメントのmappingとsampling、OBEMの設置(1年計測)、OBSの構造探査1セグメント

・2年目はsamplingの補足、OBSの構造探査1セグメント分、OBEM回収というのが大枠。2年目はやろうと思えばもう少し深海曳航ものとか時間はとれるが、できれば1年目の結果を見て決められるような状態にしておきたい。

今後の予定は8月中にメールベースで議論を続け、9月に沖野・島・熊谷でプロポーザル原案をつくり、再度メールで議論。