InterRidge Japan 連絡会 議事メモ(案)
日時:5月25日(火)12:30 - 13:20
場所:地球惑星科学連合大会 ファンクションルームB
出席者:別添

1. 報告事項
1.1 国際関係

Steering Committee 2009@パリ CNRS HQの報告(熊谷)

・国際オフィスがウッズホールからサザンプトンへ移動。Third decadeまでの道筋つくりまでを行う。オフィスの移転にややギクシャクした感あり
・Fellowshipの拡充。現在、Fellowshipの 3回目の募集・審査中。IMA(開発国の援助資金)枠 2件に対し、2件の応募。InterRidge独自枠 1件に対し、7件の応募。英語圏と非英語圏に分けて審査。5月に採択決定予定。
・インターリッジオフィスに企業との結びつきについてのクレームがあった。
・In-reach(InterRidge内部の人への InterRidge活動の普及)の充実
・GRIDの seafloor ecosystemデータベースと InterRidgeとの連携(昨年 11月)
・ 香港がcorresponding memberとして参加したい。まずは InterRidge Chinaの枠組みで参加を検討
・WG/WSへの支援: Long range exploration WS、MoHoleへの支援を決定。
・2010年の Steering Committeeは 9月 6、7日サザンプトン郊外で実施の予定。
・WG report:Deep-Earth sampling::2010年まで延長。Monitoring & Observatories:去年 10月の WG終了だが報告が webに未掲載。Carbon cycle:ユネスコの下の組織で大きくなって続いている。 Long Range Exploration:来月 WS。Vent Ecology:藤原さんが co-chairでモーリシャスでの WSを計画。去年暮れ以降は動きがない。

Mantle imaging WGの報告(島)

・来年度日本でTheoretical Instituteを開催したい。開催に必要最小限の経費を獲得するために JSPSに応募。 JSPSが獲得できない場合は開催が難しい。 JSPSが採択されれば、 InterRidgeのほか大気海洋研の共同利用等で追加資金の申請(海外での申請を含む)を行う予定。

1.2 国内活動(沖野)

・2009年度 InterRidge Japan連絡会は 2009年 5月 18日@幕張出席者 31名
・ウェブ更新中
・会計報告:寄付で連絡会の会場借料を払うのみ
・InterRidge分担金:50% JAMSTEC、50%を大学(科研費「大河」から)支払い

2. 審議事項
2.1 InterRidge 分担金2010年の支払い

・昨年同様に、50%JAMSTEC、50%科研費「大河」から支払うことを合意した。

2.2 次期 Steering Committee 委員等

・現在の委員は石橋( 2007-2010年)、熊谷(2009-2012)
・2011年から(石橋後任)砂村倫成氏 (東大)(2011-2014)を日本委員することを承認した
・National Correspondence:沖野(継続)を承認した
*国内幹事は現・次期 STcom委員+National Correspondenceとする

3. 情報交換
3.1 2009年航海一覧

・ウェブ掲載用の情報をまとめ中。各主席へ情報提供依頼。

3.2 2010年航海の紹介

・ 第二白嶺丸BMSマリアナ航海(浦辺) 6月 14日~23日。乗船者の空枠なし。 8本の穴を掘る。南部マリアナ熱水サイト。掘削後のケーシングを利用して採水システムを設置(あかつきプロジェクト:JAMSTEC宮崎)。
・NT10-13 leg2(牧田/中村光)マリアナ前弧 化学と微生物学。空席なし。3課題乗り合い。
・YK10-10(宮崎/島)南マリアナトラフ背弧海盆拡大軸付近の調査。水素に依存した微生物群集の調査。海底電磁場・地震観測のための OBEMと OBSの設置。
・YK10-11(小島)マリアナトラフ南部。生物、地球化学。空席なし。設置・回収機器は可能。
・NT10-13(川口)沖縄トラフ伊平屋北部、伊是名。空席あり。
・KT10-22(山中)他のピストンコアの人と乗り合いに。空席可能性あり。
・KT10-23 (山本)伊是名。採水のみで海底には触らない。空席あり。採水とプランクトンネット。
・YK10-15(島)南マリアナトラフ背弧海盆拡大軸付近の調査。2ヵ月半設置した OBEMと OBSの回収。エアガン発振予定。
・R/V Kilo Moana航海(ハワイ船、島)。ラウ海盆拡大軸付近での海底電磁場観測。昨年設置した OBSM(OBSに OBMをつけたもの) 11台、 OBEM6台の回収。
・KH10-5-2(沖野)インド洋 3重点熱水域。生産研の協力で R2D4も使用、CTDなど。人数は 35名まで、AUVと採水でかなり満席に近いが少々余裕あり。
・ちきゅうの沖縄トラフ掘削。
・追加情報・航海速報はメーリングリストへ投稿、もしくはウェブ用情報を沖野まで。

3.3 集会案内(国際WS)

・6月 Long Range Explorationに日本より 3名参加予定。
・MoHole金沢会議(阿部):キックオフワークショップ。国際的な枠組みでのサイトサーベイの実施等を検討し、レポート作成。
・Vent Ecologyの WS。情報は後日メーリングリストへ。
・New Zealandとの二国間の WS(石橋)。JSPSの支援で NZ側は Wysoczanskiが主。11月1日、2日。Seafloor resourcesなど(1日:東大海洋アライアンスの協力。海洋資源に特化した WS。2日:JAMSTECで基礎科学的な WS)。その後一部の参加者は 11/4-6のインターリッジジャパン集会や大河若手シンポに参加。

3.4 集会案内(国内集会)

・大気海洋研究所共同利用集会。 11月 4日、5日。講演締め切り 8月 31日、要旨締め切り 9月 30日。チーフコンビナーは沖野

4. その他の情報、意見

・ お手軽IR-Jフライヤー(昨年度航海実績、今年度航海予定マップ入り )は、連合大会の大気海洋研ブースで配布中。
・ 去年、中国がIR主要国に入ったので予算が増えたはずだが、その分は何に使われたのか?今後は?分担金を下げることも選択肢の1つで検討してもいいのでは?いずれにしても STCOMでの予算執行のチェックを要望(島)→各 WGにお金をつけるような予算編成にしている(熊谷)
・ 先のChapman Conference: Oceanic Core Complexは日本からの参加者少数。特に微生物関係などの参加を促進したい (阿部)
・JAMSTEC所内公募で「かいれい」を中米に半年くらい持って行く提案あり、採択の場合は深海研究公募に影響の出る可能性あり(阿部)
・Long-Range Explorationには、AUV関係者が参加。Scotia海や Cayman Troughの熱水発見。南太平洋の民間会社の調査、マイニングの可能性。今年度から調査を始めるところも。ノルウェーで ROVを建造中。ブレーメンの AUV大西洋でマッピング。AUVを使用した Long Rangeの精細なマッピングが実施される。(中村)

以上


出席者(順不同)27名

島伸和(神戸大)・石橋純一郎(九州大)・佐藤暢(専修大)・山本啓之(JAMSTEC)・砂村倫成(東大)・藤本博己(東北大)・鈴木勝彦(JAMSTEC)・浦辺徹郎(東大)・佐藤利典(千葉大)・道林克禎(静岡大)・中村光一(AIST)・吉河秀郎(東大大海研)・佐藤太一(東大大海研)・野木義史(極地研)・正木裕香(高知大)・田中明子(AIST)・三好陽子(九州大)・渡部裕美(JAMSTEC)・針金由美子(金沢大)・川田佳史(JAMSTEC)・佐々木智之(東大大海研)・浅田美穂(JAMSTEC)・阿部なつ江(JAMSTEC)・富士原敏也(JAMSTEC)・木下正高(JAMSTEC)・熊谷英憲(JAMSTEC)・沖野郷子(東大大海研)