日本地球惑星科学連合メールニュース 6月号 No.324 2019/6/10
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└■ 1.巻頭言
公益社団法人日本地球惑星科学連合 会長 川幡穂高

 今年の連合大会は, 5月26日(日)から30日(木)までの日程で幕張メッセ国際会議場周辺にて,開催されました.概して天気も良く,湿度も低く,すごしやすい大会となりました.昨年の全参加人数より少し多い8390名となり,発表数は5028(高校生発表含む),海外からの参加者も655名となりました.皆様のご参加,そして活発な活動どうもありがとうございました.
また,学生優秀発表賞には今年615件がエントリーされ, 高校生発表は80件ありました.発表する学生さんも努力していますが,実は,審査がとても大変で,開催期間中の大変お忙しいところ,それぞれ, のべ1500余人と150余人の先生が評価をして下さいました.ここに厚く御礼申し上げます.
さて,JpGUは日本を代表して,アメリカ地球物理学連合(AGU) ,欧州地球科学連合(EGU) ,アジア太洋州地球科学会(AOGS)と協定を結び,国際連携を強化しています.毎年,共同セッションを開催するとともに,JpGU-AGU-EGU-AOGSの学会開催期間中に幹部が毎年集まり, 情報交換を深めながら国際的な地球惑星科学の振興に貢献しています.
AGUやAOGSと比べると,EGUの開催時期は新学期の4月ということもあり,日本からの参加者が少ないので,EGUについて簡単にご紹介しましょう.EGUは, EGS(European Geophysical Society, 創立1971年)と EUG(European Union of Geosciences, 創立1981年)が2002年に合体してできました.フランス国法律における非営利団体としてフランス国ストラスブルク市にて登録されました.その目的はJpGUと同様に,ヨーロッパ内外の地球惑星科学と関連分野の振興,年会の開催,ジャーナルの発行,関連事業となっています.歴代のPresidentは, カナダ,ドイツ,デンマーク,オーストリア,イギリス,イタリアの出身(あるいは在住)でした.2019年の大会では5531の口頭発表,9432のポスター発表,1287のPICO発表(電子媒体を使用した新形態,https://egu2019.eu/guidelines/pico_presenter_guidelines.html)がありました.アジアからの参加者数は,中国,韓国,台湾,日本の順で, 200人以上の参加者の母国語は,ドイツ語,英語,中国語,イタリア語,フランス語,オランダ語,スペイン語,朝鮮語,ノルウェー語,ロシア語,ベルギー語,スウェーデン語,日本語,ポーランド語,チェコ語ですが,地球惑星科学の議論や連絡は英語で行われています.
来年の日本地球惑星科学連合は アメリカ地球物理学連合(AGU)との第二回目の共同開催です. 海外らも1,000名以上の研究者が参加されますので,ぜひ英語のセッションの積極的なご提案をお願いする次第です.今後とも引き続き皆様のご貢献を期待する次第です.
さて,今回はおしまいにクイズです.今回,会場への入場をスムーズにするため,「バーコード」をお持ちいただき,最初の入場時に「入場証」と引き換えました.ご協力どうもありがとうございました.では「入場証」への最後の引き換えの方は,いつゲートを通過したでしょうか? (答えは最後)
最後になりますが,来年もこれまで以上に充実した大会とするため,以下のサイトで,大会その他について改善するためのコメントを受け付けておりますので,よろしくお願いいたします.
https://business.form-mailer.jp/fms/05361a8e88070
来年も連合大会で皆様にお会いできるのを楽しみにしております.
(クイズの答え:大会最終日5月30日17時2分で大学院生の方だったそうです)