東京大学大気海洋研究所の海洋底科学部門では、海洋で起こるさまざまな現象を解明すべくさまざまな手法を使って研究を行っています。所属しているスタッフや学生の 研究分野も地質学、地球物理学、岩石学、古海洋学、テクトニクスと多岐にわたり、地球の過去から現在まで、日本周辺から極域まで研究の対象は広がっています。実際にどのような研究が行われているのかは、このホームページの各メンバーの研究紹介や航海報告のページをみてください。


2018年度は、8名の修士課程の学生と10名の博士課程の学生、3名のポスドク研究員が私たちの部門に在籍しています。留学生も女子学生もいます。研究内容はそれぞれ異なりますが、みな研究航海に参加して実際の観測を行い、データを解析しています。海洋研の船だけでなく、国際プロジェクトに参加して外国の船に乗る学生もたくさんいます。

20171126日から201814日にかけて、統合国際深海掘削計画
IODP)のニュージーランド沖での研究航海Exp. 372に、当部門から1名の博士課程の学生が研究者としてJOIDES Resolution 号に乗船しました。この航海の目的は、メタンハイドレートが要因となる海底地すべりのメカニズムの解明、ヒクランギ沈み込み帯の総合的な理解を目的に、各国の研究者に混じってPhysical Properties Specialist/Downhole Measurementsとして活躍しました。

右は乗船研究者の集合写真(丸印は本部門博士課程の高下さん)、下は船上風景です。

 

緑のシャツにサンタ帽の高下さん コアが上がってくる前に7ccプラスチックキューブの準備


     
    大学院の学生(修士・博士)は、東京大学大学院の理学系研究科・地球惑星科学専攻に所属している学生と、  新領域創成科学研究科・自然環境学専攻  に所属している学生がいます。教育システムは若干ことなりますが、いずれもそれぞれの専攻の講義やセミナーに 本郷キャンパスで出席し、同時に海洋研でセミナー発表や各自の修士・博士の 研究を行っています。海洋研で行っているセミナーについては、このウェブサイトのセミナーのページをみてください。

学生の半数以上は、東京大学以外の大学の学部や修士課程を経て海洋研究所にやってきます。学生の中には、学部では 工学系であったり、海と関係のない地球科学を学んできた人たちも多くいます。今は別のことを専攻しているけれど海洋に興味があって研究してみたい、というあなたも大歓迎です。

写真は、元海洋底科学部門教授で現在タスマニア大学在職のProf. Mike Coffin による特別セミナー (2018.3.15)

         

 

大気海洋研で大学院生として学ぶためには、下にあげた二つの専攻のどちらかの入学試験に合格する必要があります。まず以下の専攻ホームページで教育システム全体や試験方法などをみてください。そして、このウェブサイトのメンバー研究紹介のページをみて興味のあるテーマを研究しているスタッフのところに、メールなどで問い合わせてください(スタッフは地球惑星科学専攻に所属する場合と地球惑星/新領域の併任の場合があります)。両専攻とも毎年6月に進学説明会が開催されています。
理学系研究科・地球惑星科学専攻    http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/index.html

新領域創成科学研究科・自然環境学専攻 http://www.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/
同上・大学院進学情報
     http://www.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/admission/index.html


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