design your grid - グリッド作成の基本姿勢
データをグリッド化する
- 手持ちのデータからGMTで利用するnetCDFのグリッドデータを作成するには、まず元のデータの性質をよく理解することが必要。
- ここで扱うデータは以下の2種類
- アスキーの(経度、緯度、値)の集合 (水深でも重力でも地磁気でもなんでも....)
- マルチビーム測深器で収録される水深生データ (フォーマットは測深器によって違う、バイナリ)
- どちらの場合でも、海底調査の場合には、データが対象海域全体に均一にあることはほとんどあり得ない(図参照)
- グリッドデータ作成時には、1)グリッド間隔をどれくらいにするか、2)データのないところをどの程度補間するか、をよく考えて決めないといけない。
- 例えば、上の図の例では、意味のある最も細かいグリッドは赤で示したマス目であろう。ただし、このサイズで全体をグリッド化するとデータのな
いマス目がたくさん生じるし、ひとつのマス目にひとつのデータしか入らないので信頼度に問題があるかもしれない。一方、青のマス目の大きさで設定すれば、
概ねすべてのマス目にデータが入り(左上や右下のようにまとまってないところは別だが)、一部では複数のデータの平均や中央値がグリッド値となる。このど
ちらにするかは、制作者の思想と図の用途次第である。
データを補間する
- 実データのないマス目に周囲のデータから推定される補間値を入れるかどうか、入れる場合の条件をどうするか、がもうひとつの大きな問題であ
る。GMTの場合、どれくらいの範囲をサーチして補間値をつくるか、隣接する値が偏っているかどうかを条件にいれるか(例えば周囲をぐるっと取り囲まれて
いたら補間するとか、ある方向にしか隣接データがないときでも補間するかどうかとか)などを設定することができる。
- 補間されないマス目には一般にNaNが入るが、0とか99999とかにすることもできる。