このサイトでは、 GMT(Generic Mapping Tools)を使って主に海底地形図を描くためのシェルスクリプトと関連情報を紹介しています。ウェブサイトを最初につくったのは2003年で、GMTのバージョンは3、スクリプトはCシェルでした。その後、マイナーな修正や項目の追加を経て2017年にGMT5+bashを基本とした大改訂を行いました.さらに月日が立ち,GMT6からはmodern modeと称される記法が導入されたので,このたびmodern mode対応(元のclassic mode情報も併せて)の改訂を行いました.データ情報のアップデートも行っています.Classic modeのスクリプトはほぼ前バージョンと同じですが,グリッド作成時に-fgオプションが加わっています.これまでの資源がある方はclassic modeが継続して使えますが,初めて学ぶならばmodern modeのほうが入りやすいと思います(ミスの元の-K -Oがなくなったし). (2023 summer)
GMT本家の情報も最近ではたいへんわかりやすく整理されています。それぞれのコマンドの詳細やオプションについては、オンラインマニュアルなどでじっくり調べてください。
それぞれの項目の classic, modernのボタンを押すと、それぞれの記法でのbashのスクリプト例と作成された図、図をつくるためのちょっとしたコツが表示されます。シェルスクリプトは個人で流儀がいろいろだと思いますが、私のスクリプト例では各オプションのパラメタや使用するファイル名は、スクリプトの冒頭に変数で定義しています。classic modeでは gmt.historyを利用した省略(たとえば-Rwest/east/south/northのように複数行で同じオプションが何度も繰り返し利用さ れる時に、2行目以降で-Rとだけ書く記法)は使わず、しつこく繰り返し書いています。複数行からなるスクリプトでは、地図枠(-Bオプション)は最後に psbasemapコマンドで書き、他のコマンドでは枠を描きません。modern modeでは,gmt.historyを利用した省略を前提としている部分があるので,ちょっと違いますが...modern modeでの出力形式はデフォルトのpdfです.ラベルやテキストを張り込むような作業の多くはillustratorやkeynote等でやっているので、スクリプトには凝ったテキスト書き込みは含まれていません。gmt.confで設定するような環境変数の変更はスクリプト例からは省いてあります。スクリプトもgmt.confも慣れてきたら自分の使いやすいようにどんどん書き換えていってください。私よりずーっと凝った処理をされているさまざまなシェルもがウェブ上でたくさん公開されています。(2023.8 K. Okino)
独習用テキスト 初学者向けの独習用テキストと,対応したデータセットは,2017年版(classic mode, 日英両方あり)と,2021年版modern mode〔日本語のみ, 英語版つくる元気なし)があります.内容的にはこのサイトで紹介しているシェルのCreating basic maps, Creating advanced mapsの大半がカバーされており、最後に1次元の簡単なフィルタ実行例とグリッドデータ作成の一例が加えられています。ご活用いただけると嬉しいです。
速習GMT 2021 Modern Mode Modern Mode, 日本語版のみ
Introductory Course GMT 2017+ Classic Mode, English version
速習GMT 2017+ (日本語) Classic Mode.内容は基本的に英語版と同じ、ちょっとだけ解説が詳しい部分がある
練習用データセット 上記のテキスト準拠、日英共通、ReadMe読んで下さい。
それでは描いてみましょう!