概要計画MOWALL-CIRMOWALL-BAB(SB/PVB)MOWALL-SS(Vulcan)成果MembersLink

 COVID-19のため中止となった2020年度MOWALL-CIR航海のリベンジ応募が採択されました.2024年秋の航海です.正式日程通知は2023年後半になりますが,2023.8現在の予定では2024.10.11 ポートルイス(モーリシャス)-2024.11.6 ペナン〔マレーシア)です.現場での調査日数は約2週間.11月に航海前シンポジウムを行います.また,同時期にEEZ内調査申請が必要なため乗船チームのメンバー選定を行います.

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MOWALL計画最大のターゲットは中央インド洋海嶺です.MOWALL-CIRでは,中央インド洋海嶺を切るマリーセレストトランスフォーム断層(全長210km)の壁面に沿って,1)上部地殻と下部地殻/マントルの岩石をセットで系統的に採取し,地殻/マントルの組成変化を追い,2) 地形・重力探査から,地殻の厚さと拡大様式の時間変動を明らかにします.このような系統的な調査により,海洋地殻生産プロセスの時空間変動の実態とその変動要因がマントルの組成の不均質性によるという仮説の検証を目指します.

 中央インド洋海嶺(CIR)は,拡大速度は40mm/yr.の低速〜中速拡大海嶺です.海嶺軸は,18°S付近でマリーセレストトランスフォーム断層によって210kmもオフセットしており,拡大速度から計算すると,この断層に沿って,現在から過去1200万年までの海洋地殻が露出していることになります.

 KH06-4航海(中央インド洋海嶺の熱水探査)では,マリーセレストトランスフォーム断層に沿って,メルト供給量の大きな変動を示す海底地形が発見されました.断層の南側の海底には,海嶺軸から約35km(180万年)離れたところに過剰なメルト供給を示す海山(オフアクシス海山)が,さらに東の300万年前の海底には,メルト供給量が乏しかったことを示すOCC(海洋コアコンプレックス)が存在し,数百万年スケールで非常に大きなメルト供給量変動があったことが確実です.また,KH15-5航海では,断層南壁にtransverse ridgeと呼ばれる海洋地殻断面が露出している構造が明らかになり,ドレッジに最適の場所であることがわかっています.

 MOWALL-CIRとして,白鳳丸2019-2021の3カ年計画募集に応募し採択されました.断層の南壁面に沿って20km間隔,(OCC付近では10km間隔)で水深2500m付近の崖面上部(玄武岩質上部地殻)と5000m付近の下部(ハンレイ岩質下部地殻もしくはマントルカンラン岩)のセットでドレッジによる岩石採取を行う計画です.また,断層に沿った地形調査と重力異常調査を実施して,重力異常から地殻の厚さの時間変動を推定します.

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2018.4現在のチーム編成は以下の通りです.