概要計画MOWALL-CIRMOWALL-BAB(SB/PVB)MOWALL-SS(Vulcan)成果MembersLink

 学術研究船「白鳳丸」は,2019年から2020年にかけて世界一周航海を実施しました.ここで,地学系のグループは南米南端プンタアレナスかららウェッデル海の調査を行い,ケープタウンに寄港しました(KH-19-6 Leg4).MOWALLチームはこの計画に相乗りし,長大なサウスサンドイッチ・トランスフォーム断層で調査を行うことを当初計画していましたが,当該海域で海氷が広がっている可能性が高いとの予測により,さらに東のバルカン・トランスフォーム断層でのMOWALL調査を実施しました.ここはSurプレートと南極プレートの境界をなす超低速拡大系であり,限られた調査時間ではありましたが,5点でドレッジによる岩石採取,トランスフォームに沿った地球物理観測を実施することができました. (2024.5) 解析結果がほぼまとまりJpGU2024で発表しました.

 

 

------この下は,2019年度計画段階--------------------------------------------------------

 学術研究船「白鳳丸」は,2019年から2020年にかけて世界一周航海を実施します.ここで,地学系のグループは南米のさらに南,南サンドイッチ弧の研究航海を実施する計画です.MOWALLチームはこの計画に相乗りし,南サンドイッチ弧の南端から東に延びる,長大なサウスサンドイッチ・トランスフォーム断層で岩石採取を行う予定です.観測時間が限られているので,インド洋観測のように系統的に多数の時系列データを取ることは難しいと考えられますが,めったに行くことのできない場であり,超低速拡大系での時間変動を少しでも捉えられることを期待しています.

 サウスサンドイッチ・トランスフォーム断層は,南極プレートとSurプレートとの境界で,プレート間の相対速度は14mm/yrです(DeMets et al. のMORVELモデルによる).超低速で拡大している海底で,地震のメカニズムなどからややextensionの成分があるtrans-extensionと推定されています.300km近くに及ぶ長大なトランスフォームで,43百万年の記録が露出していることが期待されます

 海況が許せば,比較的サウスサンドイッチ弧に近い古い普通の海洋底,西経23度付近の衛星重力異常が強い正の異常を示しマントル岩露出の可能性がある部分,そして海嶺軸に近い新しめの海洋底の3箇所でのドレッジを行う予定です.2020年の1月です.